更年期障害が発症してもおかしくない年齢に差し掛かった人が、体に何らかの変調を感じたとします。
これって更年期障害?と不安になるものです。
ですが更年期障害というのは症状が多岐にわたるため、年齢が年齢なら他のものでも更年期障害ではと思ってしまいがちです。
逆に、これまでに似たようなことがあったために更年期障害ではないだろうと勝手に早合点してしまうこともあります。そこで、更年期障害ではないかと思われる症状を並べてみましたので、これに当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。
1.理由もなく顔がほてる
2.理由もなく汗をやたらかく
3.腰、手足が冷えやすい
4.腰痛、手足に痛みがある また肩凝りがひどい
5.息切れや動悸が激しくなることがある
6.頭痛や目まい、吐き気を感じることが多い
7.怒りっぽくなった イライラしやすくなった
8.くよくよ悩んだり、憂鬱になることが多くなった
9.疲れやすい また疲れが取れにくくなった
10.寝つきが悪くなった、眠ってもすぐに目覚めてしまう
11.食欲がない
12.異性に興味がなくなった
13.いつも通りに身の回りのことが出来ない
14.自分がいないほうが、人は楽に暮らせると思うようになった
15.明らかに便秘がひどくなった
16.些細なことで泣くようになった
これらに当てはまるものが多ければ多いほど更年期障害の疑いが濃厚となります。また、これらの症状には強弱によっても深刻度に差があります。それぞれに強い症状を感じているということであれば、さらに更年期障害が濃厚で、また医師の診察や治療が必要である場合がありますので、更年期外来を受診されることをおすすめします。
更年期障害そのものは年齢的に避けては通れませんから、治療して根本的に解決できるものではありません。それ自体は仕方の無いことですが、更年期障害によって将来的に起こる問題を未然に軽減することは非常に重要です。
特に更年期障害によって起こる骨粗しょう症は骨折を発端とした寝たきりになってしまうリスクをはらんでいますし、同じく更年期障害によって起こる高脂血症によって起こる動脈硬化は命に関わってしまう事態を引き起こすことがあります。
更年期障害を防ぐことは出来なくても、これら将来に起こる症状を未然に防ぐことや、軽減することは出来ます。むしろ骨粗しょう症や高脂血症など、こちらのリスクのほうが怖いわけですから、更年期障害であることを早めに察知して対策を講じることは将来の健康において大変意味のあることなのです。